通学電車~うさぎ~


「分かるよ!相手の目を見て話す人は、素直だって言うし!」


まあ、素直だからって優しいとは、限らないけど…


「へぇー…菟、軽くストーカーだよね」


親友にまで毒を吐くのか!

綺穂、油断大敵!


「でも、実際に話してみなきゃ、なにも分かんないわよ」


確かに、そうなんだけど…


そんな、簡単に話す勇気ないの!


「はぁ…ま、菟のペースで頑張んな?」


綺穂が女神に見える…


でも、やっばり綺穂の言うとおり、話しかけなきゃなにも進展ないよね…?


それだけは、イヤだし…


結果、フられても、話せたなら良い思い出だし。


明日の朝、勇気出そうかな…?


< 9 / 46 >

この作品をシェア

pagetop