略奪愛の結末
メグ
残酷だよな・・・・。

幸せにしてあげて って言葉の重みを
いつも考えさせられている。

そして避けたかった
この行為を 俺は夫としては受け入れなければならない。


メグをこんなに愛してるのに
どこにいるのか 寂しい思いして泣いてるんじゃないかと
想像するだけで すべてをほおり投げて
メグのそばに行きたいって……


好きでもない女を抱く気の重さ
マリが知らない女なら どんなに楽だろう。


マリは俺には近すぎるから 辛いんだ。


目を閉じて 裸のマリが俺の首に絡みついた。

メグ・・・・・?

閉じた表情がメグに似てることに驚いた。

最後にお互いを目に焼き付けようと
明るい電気の下で愛し合った時

顔の表情 体の隅々
俺はメグを感じて 興奮した。


メグ・・・・。


マリはメグより華奢だったけど
飛勇を母乳で育てているせいか
胸のふくらみは 見事なくらい大きく揺れる。

「全部 篤朗のものだよ……。」

偽りの幸せをマリに与えるために
俺はそのふくらみを指でなぞる。


「アァ!!!」

マリはもう 止まらなくなっていた。

いいんだよね メグ。
これを望んでいたんだろ?
マリを満足させるのが……幸せなんだよな?

マリを抱きながら メグを想う。
メグと同じ血がこの体には流れていると・・・。
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