略奪愛の結末
「ごめんね・・・・。
あの時ちゃんと二人を許していたら……
こんなことになってなかった。
飛勇もいなかったし 二人は夫婦になってまだまだ
仲良く暮らしていたのに。」

「そんなの結果論でしょ?
今だからそんなこと言うのよ。
これも運命なんだよ マリ・・・・・・。
マリと篤朗が家族になるのが・・・・
マリが妹じゃなかったら…可愛い大切な家族じゃなかったら
どんなによかったんだろって何度も思った。
だけどマリが大切だから
篤朗との幸せを願うことができた。
人を恨んで生きていくより 私は幸せだった。
きれいごとかもしれないけど 隠れてでも何かできることを
探すのが楽しかった。
マリが大切だからだよ・・・・。
ずっと変わらない……マリがいるから頑張れた。」

私はきつく目を閉じた。
開いたら 涙がこぼれるから・・・・。

「おねえちゃん ごめんね。
親になっていろいろわかったことがあった。
私のためにたくさんの犠牲を払ってくれたこと
そしてこんな私をいつも見守ってくれて……
もっともっとおねえちゃんを大切にしないといけないのに
自分のことばっかりで……ありがとうも
ろくに言わなかった……。」


「もうやめよう。
気持ちは十分伝わってるよマリ。」

姉の胸に抱きしめられて私は声をあげて
大声で泣いた。

泣いて泣いて泣き叫んで
「ありがとう…ごめんね…。」

そう言うのがやっとだった。

「おねえちゃん 大好き・・・・。」

「私も大好きよ マリ・・・・・。」
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