略奪愛の結末
メグの手を引いて 階段を上った。

「フゥ…何だか
ドキドキして……。」

メグはそう言って笑った。

「俺もドキドキしちゃって……
大丈夫かな……ぶっ倒れそうだよ。」


たくさんの 観客の中をかき分けて
飛勇が用意してくれた席に座った。


メグがバックから マリの遺影を出す。

「マリ…飛勇はちゃんと約束守ったよ。」


多分あの時 マリはそうなったらいいな~って
夢物語だったんだろう。
だけど飛勇は違った。
夢を現実にする
飛勇は 努力を重ねて 


大観衆の中で 堂々と 君が代を 歌い上げた。


「マリ…ありがとうね……。
いろんなことがあったけれど この人生は最高だった。
篤朗と別れて悲しくて恨んだ時もあったけれど
マリのおかげで…運命に逆らうことなく歩いて来れたのかもしれない。」

メグはハンカチで目を抑えた。

「ほら 泣いてられないぞ。
飛勇の挑戦はまだ始まったばかりだからな。
俺たちはマリの分まで飛勇を支えて行こう
二人仲良く寿命が来るまで……。」


大人になった飛勇がピッチを駆け回る。


メグが俺の手をとった。

「これからも おばあちゃんになっても
よろしくね。」

「こちらこそ…
おばあちゃんになったメグが楽しみだな。」

二人であの頃よりはずっと皺の増えた顔で
微笑み合った。


飛勇がゴールを決めて 大観衆が立ち上がった。


マリもきっと一緒に喜んでいるよな……。
これからも三人一緒だよ……。

飛勇がこちら側に向かって走ってきて 
天に向けて 手を高くかざした。


      ~E N D~ 2013.2.2
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