略奪愛の結末
「逸見 篤朗 くん。
私の高校の時の 後輩なの。
家教のバイトも経験済みらしいし
お願いしたから 頑張ってくれるかな。」

初めて 間近で見る 男の人だった。

「マリちゃん よろしくね。
きみの怖い お姉ちゃんから 合格させないと
どうなるかわかってるわねって 脅されてんの。
一緒に危機感持って 頑張ろうね。」

私は姉を見た。

「そ…そんなこと言ってないでしょ。
まったく相変わらず そんなことばっかり言って。
マリ…口はわるいけどね 頭はいいから
安心して 頑張ってね。」

口はわるくても
顔も声も……スタイルも全部いいよ。

「今 やってるドラマの 藤永 俊太 に
似てるって言われませんか?」

と 聞いてみた。

「それよく言われるよ。
俺の方が絶対にカッコイイけどね。
篤朗でいいよ。仲良くしような。」


おねえちゃん 素敵な人連れてきてくれた。

私は初めて自分の中に芽生えた
感情が何だかわからなかった。

ただ 篤朗がとても気に入ったのは確かだった。
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