略奪愛の結末
篤朗は 月 水 金 の週三回

七時半から十時まで授業をした。
その間の三十分は うちで一緒にご飯を食べる。

バイト代が 通常の家教より安い変わりに
夕飯を出すのが条件だったらしい。

今まで姉と二人だった食卓に
篤朗が加わって 更に毎日が楽しくなった。

「あのさ お姉ちゃんにもう一日
勉強の日 増やしてほしいって頼んでくれない?」

ある日 篤朗が言った。

「え?勉強もう増やしたくないし…。」

「だってさ 今回の期末もあがっただろ?
まだやったらもっとあがるよ。」

「でも もう限界だもん。」

「そう言わないでさ。
日曜の一時間でもいいんだよな。」

「一時間くらいなら……。
でもお姉ちゃんに聞いてみないと。」

「俺が言うからさ
マリちゃんは そうしてって言ってくれればいいよ。」

篤朗が来ると楽しかったし
勉強はいやだけど 篤朗が教えてくれると
不思議に頭に入った。

担任からも成績が上がったと
すごくほめられて 嬉しかったし


「わかった。」と答えた。
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