略奪愛の結末
メグとの時間は濃厚でそして俺の人生を変えた。
今まで ただ無駄に流されてきたけど 守るものができただけで
俺の人生は輝き始める。

仕事も必死にやったし 出世したいとも思った。
メグを守るためなら頑張れる自分に酔っていた。

毎日のメールや 短い電話の中で
俺たちは愛を育んでいた。


就職が決まったとマリからメールが来た。

メグが必死で探していたのを知っていたから
なんとかマリには頑張ってほしいと思った。

マリを応援するメールをしながら そこにある
メグを早く俺にくれ
という複雑な思いもあった。


マリはメグの大切な妹であり 俺はそのマリを
大切に思いながらも

その一方で 複雑な気持ちを抱き始めていた。

俺はなんて人間だ
そう言いたくなる。


マリが邪魔だった。


自己嫌悪・・・・・。
でもそれはきっとメグを解放してくれた時には
消えるはずだと思っていた。

それからは俺はきっといい兄貴になって
メグと一緒にマリを支えることができるだろう。

ある意味 嫉妬・・・・・。
情けないな 俺・・・・。
くだらない男だ・・・・・。


だけどそれをメグにだけは知られたくなかった。
どんなことがあっても
俺のマリへの思いは メグには知られたくない。


俺は 悪魔だな・・・・・。

メグを完全に手に入れるために今 マリが一番邪魔になっていた。
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