略奪愛の結末
俺の悪魔が目覚める
メグをこの手に抱きしめて 俺の人生は
最初の成功を収めて気がした。

「あの時 篤朗を頼った時 私はずるい女だから
救ってほしかったんだと思う。
篤朗ならきっと私を救ってくれるって
甘えていたの……。」

「甘えてくれてうれしいよ。」

裸のメグを抱きしめる。

「だけど……篤朗は全部知りすぎてる。
こんな女でもいいの?バカな恋をして赤ちゃんを
ダメにして…最低な女だよ。それでも?」

「それでも全部ひっくるめて愛してる。
ダメだった赤ちゃんのことは
俺も一緒に祈らせて。
いつか俺たちにできる子供たちの一番上の子にしよう。」

「ありがと。」

「好きだよ。たまらなく。」

「甘えちゃうよ 私……。
もう離れないかもしれないよ?」

「俺が離さない。マリが落ち着いたら……
結婚しよう。それまで俺 仕事頑張って 一家の主になる
資格を身に着けるから……。」

「ありがとう。マリがもう少し大人になって
自分の道を見つけるまで待っててね。」

「絶対俺から離れるなよ。
俺と二人で家族作ろう。子供はたくさんほしいな。」

「そうね篤朗は子供が大好きだったものね。」

「昔は小学校の先生になりたかった。」

「知ってる知ってる~高校の時 保育園に
ボランティアしに行ったとき 篤朗の顔輝いてた。」

昔話に花が咲いた。
俺はあの時から どんだけメグに惚れてたのか
熱弁をふるう。
笑うメグ……。やっと俺の手に入った。
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