に じ い ろ~Rainbow Days~
家、帰りたくないなあ。
ギシギシと軋むアパートの階段
薄暗い部屋
お母さんの灰色の目
悪夢のような、現実
真綿で首を絞められるような、そんな空気に満ちた空間。
あんなところに帰るくらいなら、このまま雨に打たれていたほうがよっぽどまし。
そしたらきっと、雨と一緒に溶けて、どこかへ行ける。
誰も何も知らない場所…南の島とかで、私も、私が私だということを忘れて。
そこではなにもかもほっぽって、友達100人くらいつくって、好きな人と結ばれて…
…ばかみたい。
そんな妄想、すること自体おこがましい。
私は幸せなんて望んじゃいけない人間なんだから。