に じ い ろ~Rainbow Days~
「で、でも、だからって、両想いだとは、わかんないじゃん……」
私がたどたどしくそう言うと、未来は自嘲気味に微笑んで、
「…あたしね、文化祭の前日…亮くんに告白したの」
何も、言えなかった。
知らなかった。
私、なにも知らなかったんだ。
「あたし、サイテーだよね
…ヒカリが亮くんに惹かれてるの、気づいてたんだ。ほんとは
…だから、ヒカリに何も言わずに…抜けがけみたいなことした
…振られたよ
わかってたけどさ、結末なんて
そのときに聞いたんだ。ヒカリが好きなのかって
そしたら頷くんだもん。きっと、親友のこと裏切ったバチが当たったのかなあって
…ヒカリ、幻滅した?あたし、ほんとはこういう奴なんだよ」