に じ い ろ～Rainbow Days～

幻滅なんて、するわけない。するわけないじゃん…


その言葉も口に出すことができなかったから、代わりとでも言うように…未来の手を、ぎゅっと握りしめた。



ふっと笑って、ありがとう、と私の手を握り返す未来。



その笑みは、あったかくて、優しくて。



だめだな。ほんとに私って泣き虫。



潤んだ目を悟られないように、うつむいた。




「だから、あたしもうキッパリ諦める！


ヒカリのこと、応援す_____…」





突然黙る未来。


不思議に思って顔をあげると、なにかが繋いだ手にぽつりと落ちた。



それが未来の涙だと、気づいたのはすぐだった。