に じ い ろ~Rainbow Days~
「藤堂!中川くん!お疲れ!」
たった今、クラスの代表が走る男子100m走が終わった。
私のクラスからは藤堂と中川くんが出て、一位が藤堂で、二位は中川くん。
一位と二位を私たちが独占しちゃったらしい。
走り終えて応援席に戻ってきた二人にタオルを渡し、私も自分の出番の準備をするために応援席を出た。
私が出るのは、女子の100m走。
…昔から足だけは速いんだよね。
「上原さん、一緒に行こ」
そう声をかけてきたのは、一緒に走る笹島さん。