に じ い ろ~Rainbow Days~
「ヒカリ!すごいよ!!やったよ!!一位だよぉ!!!」
「み、未来…」
応援席から駆け寄ってきたらしい。
未来の後ろには藤堂もいて、満面の笑顔で私にガッツポーズを向けている。
「…みんなが、応援してくれたから」
うわ言のように呟いて応援席に目をやると、クラスのみんなが立ち上がって、私に手を振っていた。
「上原さーーーん!!かっこよかったーー!!」
「上原!!すげーよお前ー!!」
そこには私を『人殺し』と囁いた面影は微塵も感じられなくて。
ああ、なんか、夢みたい。
私きっと、この光景を一生忘れないんだろうな、なんて。
確証なんてないけど、確かにそう思えた。