黒神×銀姫【番外編集】
ALBUM -麗桜・琇・克-



「コレって何?」


「知らね」


2人の見つけた物は



女の子の持つ様なペンダントでした。



「女のつけそうなモンだな」


「まぁ、そーだけどよ。


もし男のモンだったらどーすんだ…



『…………返して』




凜とした声がその場に響いた。



2人は目を見開きながら声のした上に目を向ける。


『…………ソレ、ゎ………俺の』

フードを目深に被って顔が良く見えない。


だが、俺と自分を言ったので、男で間違いは無いだろう。


「ぁ、コレお前の?」


琇はハッとした様にその男の方に突き出す。


だが、男は木の高いところに寝転ぶようにしてこちらを見下ろしていて、全く手が届かない。


どうやって登ったかすらわからない程高い。


運動神経がいい2人にもここは登れないのに。


男はソレを見て上半身を起こし様に落ちて来た。


「「ぅ、あぁぁぁあ!?!?」」



2人は慌てていたが、男は何も恐怖を感じていずに、地面すれすれで半回転して地面に足をついて見事着地した。


その光景に唖然としながらもホッとする。



< 136 / 181 >

この作品をシェア

pagetop