愛しいを知るまで。
-花SIDE-
後悔するべきだった。
"遊馬君がいい"………なんてこと言わなきゃよかったのに…
今、マネージャー、部員が集まり、話が終わった時、誰かが
「――――…森本さん遊馬君好きらしいよ〜」
って
遊馬君がいる前で言われた。
…………しかも友輔がいるのに。
「違いますよ〜冗談ですって。」
「え、でも好きなヤツおるっていってたやん。」
「そーそー。」
「それは先輩に脅さ………」
「…………………ホント?森本さん。」
え、
「遊馬君?!」
「でもさ、俺は森本、好きだけど。」
「「は?」」
その瞬間みんなが口をあんぐり開けて驚きの表情を見せる。
「だからっ………ちがっ…」
パチパチと手をならす音がする。
「「じゃあ…遊馬君と両想いやんか、お幸せに〜」」
友輔の顔を見る。
その顔は………………
―――――…笑っていた。