だからすきだってば。
俺も自分で言うのも何だが
そこそこモテる。
だけど外見だけで
近付いてきて
俺の性格を知った途端
イメージと違ったなんて言って
離れていく奴ばっかり。
バカな女どもなんか
ごめんだ。
あー、イライラしてきた。
「藍斗?なにぼーっとしてんだ?
くじ引き、お前の番だぜ。」
龍太の声ではっとした。
俺はテキトーに紙を取り、
ゆっくり開いた。
「窓際から2列目、か。」
しかも1番後ろ。
今日の俺、ついてるかも。
さて、新しい席で寝よ。
そう考えていたのに
「藍斗!!俺、お前のナナメ前。
近いな♪」
うるせぇ龍太が近くかよ…。
寝れねぇじゃん。
席に着いた俺は
さっきのイライラに
眠さも加わり
さらにイライラしていた。