オサナナジミ

私は息をするのを忘れるぐらいに、物音がする木を見つめていた。
「雛野?」
物音がする方向から私の名前が聞こえる。
恐る恐る近寄ってみる。
近寄ってみると、人影が見えた。
そこにいたのは
「翔太!?」
―黒川翔太―
うちのクラスの学級委員。みんなに優しくて、みんなから好かれるタイプ。私の幼馴染み。
< 13 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop