純情♡SWEETIE
佐々君はいつだって、あたしを助けてくれる。

だけどそれは、同じ学校出身のよしみで、

特別な気持ちではないことはわかってるんだ。

だってあたしったら小学校の中学年まで、

ものすごくハッチャケた子だった。

ああ

時間が戻るんだったらあそこらへんからやり直したい、、

あのあたし知ってたら普通引くもんね。

だから、佐々くんを好きになっても、

告白なんてとてもできない。

そばにいられるだけで十分幸せなんだ。


「毬乃?どうした、ほら日誌!先生もうすぐ来るぞ。」


「あ、ありがと。」


受け取るとき手が重なって


ドキンとする。


慌てて手を離して日誌が床に落ちる。


「ば~か照れる仲か?ほら。」


日誌を拾ってもう一度あたしに手渡した。

そう、佐々君は全くあたしを意識なんてしたりしてない。


「ごめん。ありがと。」


意識してるのはあたしだけ。
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