純情♡SWEETIE
つっくん背が伸びたなあ、

もう、とっくに追い越されちゃった感じ。

あたしは、あの日からなんにも変わらない。

つっくんとサヨナラしたあのベンチの前から、

一歩も動いてないんだ。

一人だけタイムマシ-ンに乗って未来に来ちゃってる、

そんな感じ。


「つっくん、背伸びたね。」

「だろ?毬乃抜かしたぜ。約束したよな、抜かしてやるって。」

「うん。伸びすぎだよ。」

「髪染めてるんだな、目も。」

「マニュキュアだからそんなに持たないけど。

 変?」

「毬乃じゃないみたいだ。」

「でも一緒に歩けるから。」

「うん。」

なんかぎこちなくて、もう前みたいには、

なれないんだってそう思った。

隣にいるのになんだか遠くて、

手の届かない人になっちゃった。

つっくんにとってあたしはもうただの幼馴染なの?
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