あめいろでいず

真紗実と硫




そのころのぼくは
ハンネを真紗実にしていた


もちろん、


硫にも
本名でなく真紗実と名乗っていた
〜♪〜♪

お気に入りの着信音がなり
硫からのめーるがきたのがわかる


《真紗実ー笑っ
バイトお疲れさま
ご褒美に電話しちゃる》


そんなめーるがきて
俺は


「まじでか!なんか緊張する」


とかいいながら
お風呂入ってご飯たべて
携帯を目の前に正座して
硫からの電話を待っていた


どんな声かな
どんな話し方かな
嫌われないかな

なんて
頭に浮かべながら


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