狼彼氏に甘いキスを
「当たり前だろ」
健斗が今度はあたしを見る。
「本当か?夏織」
そんなに疑わなくても。
「そうよ。」
「てことで、俺のだから」
そう言い、豊岡くんはあたしの手を引っ張って歩き出す。
――――あたし、豊岡くんの手好きだなぁ…
ゴツゴツしてて、大きい手が。
握られた手を軽く握り返す。
そしたら、豊岡くんはちょっとだけ振り返ってってクスッと笑った。
そして、豊岡くんがあたしを連れて行ったのは屋上だった。
「…ここならいいか」
そう呟き、豊岡くんはいきなり、――――キスをした。