狼彼氏に甘いキスを
【夏織side】
「なぁに、こんなところに呼び出して」
場所は屋上。
目の前には健斗。
昨日、メールが来た。
昼休みに屋上で待ってる、と。
「…俺さ、」
健斗はいつものような無邪気な笑みではなく、真剣な顔。
「今まで冗談みたいに夏織に『好き』って言ってきたよな?」
浅く頷く。
それが冗談だから、今まで健斗とは仲良くできてた。
なのに、
「一度も冗談なんかじゃない。本当に、夏織が好きなんだ」
冗談ではなかったというの…?
信じたくない、という気持ちと、
やっぱり、という気持ち。