狼彼氏に甘いキスを
【暖人side】
屋上に行くと夏織チャンと酒井がいた。
酒井が夏織チャンを抱き締めた。
それだけで、激しい憎しみが込み上げてくる。
俺だけのもののはずなのに。
夏織チャンに触れるのは俺だけじゃないのか?
ちょうど、小柄な夏織チャンは俺の角度からは見えにくい。
だから、酒井にどう対応しているかわからない。
これだけでこんなにも揺らぐなんて。
もっと、夏織チャンを信じていると思ってた。
だけど、俺達の関係はこんなにも脆かった。
何もできず、震える拳を握りしめ、その場を立ち去る。