狼彼氏に甘いキスを
「七瀬から聞いてんだろ?夏織のこと。」
酒井も聞いたということか…。
なら、こいつ夏織チャンが更に不安になることをわかっていて告白したのか。
「…あんた性格悪いな」
酒井はフンと笑った。
「夏織は揺れもしなかった。」
諦めたような、仕方がない、というような、笑み。
「行ってやってくれよ。悔しいが夏織はお前のことが好きで堪らないんだ」
ちゃんと、話し合わないといけないんだ。
俺と夏織チャンは。
だったら、今すぐに話そう。
「どこにいる?」
「屋上」
俺は歩き出す。
元来た道を戻る。
すれ違い様の酒井は悲しそうだった。