アリスと不思議な国
リズミカルなメロディーが流れ、妖精たちは楽しそうに楽器を奏でながら歌い、踊ります。
演奏が終わるとアリスたちの方を向き、お辞儀をしました。
「本当にありがとうございます。わたくし達をこの姿へ戻してくださって。」
赤い服の妖精は言います。
「そこまでのことはしてないですよ。ところでどうして姿を変えられたの?」
アリスが妖精に尋ねると、隣でイナバがククッと笑ながら「俺のときと話し方違うし。」と言うので「うるさいわよ!そんなのどうでもいいじゃない!」と一喝し、妖精の方へと向き直りました。
「それはですね…ここにはたくさんの妖精がいますわよね?普段は花の中にいるけれど。わたくし達をみる者は、そこのうさぎのように全部を見るだけでひとつひとつなんて見てはくださらないわ。だから見てほしかったの…わたくし達はひとりひとり違うのよって。」
そう妖精が言うと他の妖精も頷きます。
「そうだったの。」
「けれどあなたは違いましたわ。ひとつひとつ違うとわたくし達のために怒ってくださいました。嬉しかったわ。わたくし達、このまま一生出られないのではと思ってましたし…」
「そうだったのね。でも出られて良かったわね。」
「そうね。」
アリスと妖精はにっこりと笑いました。
演奏が終わるとアリスたちの方を向き、お辞儀をしました。
「本当にありがとうございます。わたくし達をこの姿へ戻してくださって。」
赤い服の妖精は言います。
「そこまでのことはしてないですよ。ところでどうして姿を変えられたの?」
アリスが妖精に尋ねると、隣でイナバがククッと笑ながら「俺のときと話し方違うし。」と言うので「うるさいわよ!そんなのどうでもいいじゃない!」と一喝し、妖精の方へと向き直りました。
「それはですね…ここにはたくさんの妖精がいますわよね?普段は花の中にいるけれど。わたくし達をみる者は、そこのうさぎのように全部を見るだけでひとつひとつなんて見てはくださらないわ。だから見てほしかったの…わたくし達はひとりひとり違うのよって。」
そう妖精が言うと他の妖精も頷きます。
「そうだったの。」
「けれどあなたは違いましたわ。ひとつひとつ違うとわたくし達のために怒ってくださいました。嬉しかったわ。わたくし達、このまま一生出られないのではと思ってましたし…」
「そうだったのね。でも出られて良かったわね。」
「そうね。」
アリスと妖精はにっこりと笑いました。