Dream
そして、私たちは、次のエリアの
ゲートに到着した。した!
なーのーにぃ!なんで、閉まってるのー!

そう。次のエリアのゲートは、
すべて固く閉ざされていた。
「リク、ゲート…閉まってるっぽいよ。」

「ユメ、次のエリア…トゥールエリアは
諦めた方が良さそうだぜ。」
ゲートの入り口にある看板を見て、
リクは、そうつぶやいた。
「え〜っ!なんでェ!!」

「疫病が流行ってるんだってさ。
ま、いわゆる隔離ってやつ?」

「う〜。そっかぁ。じゃあ仕方ないね。」

「ああ。そうだ、ユメ、地図出して。
ユメのカバンに入れてるだろ?」

「あ、うん。わかった。」

私は、カバンの中にあるはずの
地図を探した…のだけど。
「…リク、ごめん。さっきの休憩所にぃ、
地図、忘れてきちゃった…カモ。」

「マジでか?」

ああ、リク…、顔が引きつってるよ〜!

「マジ…だよ。ゴメン…。」
「しゃーない。そもそも、ユメに
地図を持たせたのが間違いだった。」

「むーっ!リクったらひどいっ!」

私は、リクの胸をボカボカ叩く。…弱く。

「いてーよ、ユメ。そんなことより、行くぞ」

「弱くしか叩いてないじゃんっ!
痛いわけないし〜っ!って、ちょっと!
待ってよ〜っ!リク〜っっ!」
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