デュッセルドルフの針金師たち後編
取って置きの各都市販売地図を各組に区分けして配った。今までの
データを記し続けてノート1冊分になっていたのをうまく区分けして
皆に配る。さあ出発だ!一生一度の思い出作りに頑張ろう!無事を祈る。

2週間後にこのデュッセルにひとまず全員集合だ。まずはオオツキ
もじゃもじゃ組がカルマンギアで北へ出発。デュッセル組のダンボール
を1個多めにおろし、オガワとイスラエルに見送られてほか全員は

バンに乗り込んだ。さあ南へ出発だ。フランクフルトで山男とひょうきん、
ハイデルベルクでボンボンと映画俳優を下ろす。いよいよ戦闘開始だ!
とにかくうまく立ち回ってくれ。ひたすら全員の無事を祈るのみ。

オサムとマメタンはバイエルンに入った。ローゼンハイム、ケンプテン。
午前中が製作で午後から売りまくる。毎日100本が目標だ。一週間後
ミュンヘンのユースへ行くとデュッセルとハンブルクから手紙が来ていた。

デュッセルのオガワからは売り切れそうなので次は多めに頼みますとのこと。
ハンブルクのオオツキからは喧嘩してもじゃもじゃとは別れたとのことだった。
オオツキには早めにデュッセルにもどれと指示を出して、製作にも力を入れる。

12月10日が集合日だ。12月7日はオサムの27歳の誕生日だった。
南ドイツの片田舎で二人だけの誕生会。チロル生バンドがハッピーバースデイ
と”上を向いて歩こう”を2人のために演奏してくれた。
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