デュッセルドルフの針金師たち後編
第19章最後のクリスマス

青い目の仏教徒

皆無事でよかった。さあこれからが本番だ。万が一の時は
すぐに隣町に移動すること。もう追加はできないから
売り切れそうになったら値上げして売ること。

絶対に値下げはしないこと。などなどを再確認して、各人
1箱ずつ多く在庫分を仕分けする。全部売切れたら相当なもんだ。

「ほな、12月25日ここでまた会おうな。絶対無事故、OK!」
「OK!]

とここでデュッセル3人組と分かれた。
売り上げは折半でオサムの手元には3万マルクの現金があった。
食事してから出発しようかとフランク、ハイデの4人と
相談してたら、件の青年が現れた。

「よろしければ会館まで行きましょうか?すぐ近くです」
「よっしゃ、マメタン行ってみよう」

食事の4人と別れてオサムたちは会館へと向かった。
何か見覚えがあるなと思ったら、あのホモおじさんの家の近くだ。
こぎれいな会館が見えてきた。前庭があって清楚な感じだ。
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