覚醒彼女~君と生きたい~
そういえば、ノアは言っていた。


《生きながらえよ》と。

全ての者が滅びゆく中、限られた者が生き延びる。


そういうことだろうか。

それもまた複雑で複雑で、絡まった糸が解けない。


「ノア…。」


僕はノアの名前を精一杯の愛を込めて囁いた。


信じたくはないけれど、あの物体の存在は嫌でも僕を信じさせる。


ノア。


君は、何なの??


ノアの額にキスを落とした。
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