プリンセスの特別な事情
そして、二人でカレーを食べて、ソファーに二人で並んで座った。
「莉子。これ、私が持ってるの知ってるよね?」
そう言って私は目の前のテーブルの上にネックレスを置いた。
「これ、いつも…美紘がしてたやつじゃないの?」
「うん、莉子なら知ってるよね。美尋が入院しているときに私にくれたの」
「美尋が…?」
そう、今莉子に見せたものは美尋がもっていたネックレス。
私がこれをもらったのは、2か月前だった。
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