俺様彼氏の甘い罠
先生とのことで脅されたら、
学校へ言われてしまったら。
考えるだけで寒気がして、
顔から血の気が引いていく。
「 ああ、もう言いたいこと
察してくれたの? 」
この人のことだから、きっと
後者はない。
私の目の前まで来て、
座り込んだ彼は私の顔を
覗き込んで笑った。
「 別に別れろなんて言わないよ。
澪ちゃんは”俺のモノ”なんだし 」
くしゃっ、と髪を撫でられて
片手で顎を持ち上げられる。