俺様彼氏の甘い罠

「 ･････ッ･･･はい･･･ 」




溢れ出す涙を、先生はもう拭わない。
やっぱり泣くと思った、って
笑いを零した先生に抱きしめられて
ずっと我慢していたものが
全部一気に溢れ出して来て、
涙が止まらなくなった。




「 澪、泣きすぎ 」


「 ･･･ッだって･･･ 」




可愛いな、ってからかうような
先生の声にいつもなら”もう”って
怒るけど、今日はそれも嬉しくて。




「 大好き、直斗･･･ッ 」


「 そういう可愛いこと言うと
　 ここで襲うぞ 」




もうなんだっていい。
こんなに幸せなんだから････