俺様彼氏の甘い罠
足も目立ちはしないけど
一応怪我?してるし、
・・・・1日目からなんだか散々だ・・・
そんなことを思っていたら
自然と口から息が零れる。
「 泣いても、喚いても、
俺から逃げようとしても、
───────────逃がさねぇから、な 」
”溜息つくと幸せ逃げるぞ”って
すごくすごく嬉しい言葉のあとに
笑いながらそう言われて、
”代わり”って口を塞がれたと思ったら
口の中に空気が入ってきた。
「 さ、戻ってメイクと髪、直してもらえ。
これくらい崩せば時間かかるだろ 」
「 ・・・・へ? 」
「 で、メイク直ししてる間は
お前の接客時間が減るわけ 」
頭いいだろ、って先生が笑って
うまく歩けない私を支えながら
保健室を出た。