俺様彼氏の甘い罠




先生は”なんだ急に”って
小さく吹き出して、
だけどすぐに声が真剣になった。











「 欲しいものならある 」


「 ・・・・なに? 」


「 別に教えてもいいけど
  ・・・・それ、くれる? 」




・・・・・高いものだったらどうしよう。




万年筆ならギリギリ
・・・買えるのかな・・・?




今ならなんだってできるって思って
勢いだけで言ってしまったけど
・・・・バイトとか、した方がいいのかな・・・




「 澪? 」


「 ・・・・・あげる 」


「 へぇ、本当に? 」




チュッ、と耳元にキスをされて
ビックリして肩の力が抜けた私を見て
先生はまた笑った。




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