俺様彼氏の甘い罠




「 せ、先生・・・顔赤いです 」


「 部屋が暑いからだろ 」


「 ・・・・・・・っ 」




卒業まであと4ヶ月ほど。
それまでに進路を決めて
私は私の進む道を見つけないといけない。




先生のお嫁さんになりたい。
苗字も、先生と同じ東条になりたい。




先生と一緒に住んで、
人の目を気にしないでも
外を歩けるようになりたい。




「 ・・・・したい・・です・・・ 」




プロポーズの返事をするときって
こんな気持ちなのかな。




一瞬で頭が真っ白になって、
言葉が見つからなくなる。




これも一応、進路の選択なのかな、
なんてそんなことを思いながら
ぱっと顔を上げた、





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