青春ガール
いじわるな笑顔
「生徒のみなさん!…」

入学式だ。校長のひげがながいのが

愛美は気がかりだった。

「うーん…」

一人で唸っていた。

「1-3だって」
「うん。同じだよね」
「嬉しいよ!かなこと同じで!」
「あたしも」

「あ…かなこイケメン君たちだよ」
「あ、一緒だったんだね」
「かっこいいね!うん!」
「好きじゃないんかい!」
「え?なになに?」
「聞いてないし」
「ごめんー」
「いいよ、ほら座りな」
「はい…」

愛美は席に座ると

周りを見て、青春だなぁ…と

妄想していた。

「幸せそうな顔だな」
「ふぇ?いえいえ」
「のんきなやつだ」
「のんき…?ですかね…」
「うん」
「あの、もしかして
芸能人ですか?」
「ハハッ。ちげーよ」
「じゃあ、なんであんなに
女子が?」
「しらねー」

そう。愛美はメガネのイケメン君が

隣の席だった。

でも、かっこよくてもなんでも

家に同じくらいかっこいい人いるからか

普通にしゃべることができた。

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