風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~
「いえ、これからはそういう訳には・・・あなたは上の人です。」

わかってはいたが彼女の口から、そうはっきり言われると流石に堪えるな。

「・・・俺は半年前と何も変わってないんだがな。」

思った以上に寂しいものだ・・・。


「あの・・・、専務は今の仕事楽しいですか?」

言われて考える。

そんな風に思った事なかったな。

「楽しいか・・・、そんなこと考えたこともないな。」

義務だとは思っているが。


「じゃあ、設計の仕事は?」

「そうだな・・・、半年前までは楽しかったんだろうな。」

建築は、昔から俺が夢中になって追いかけてきたものではあるから。

だが、それだけじゃない。

設計部が楽しかった理由は他にもあるのだが。


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