風味絶佳~嘘からはじまる2人の関係~


怖い。

どうしよう、こんなに幸せで良いの??

さっきまで届かないと思っていたのに。

諦めるしかないって。


「薫?」

彼の手が私の頬に遠慮がちに触れた。

そこから伝わる温もりが、私を安心させる。

彼が私の隣にいるのだと。

今までの怒りがすーっと抜け、愛しい気持ちが大きくなる。

「本当に私で良いんですか?」

「俺は薫でいい訳じゃない、薫じゃないと駄目なんだ。」

「私、陽斗さんの隣にいて良いの?」

「ああ。」

「ずっと‥‥?」

「ああ。」

そう言って、彼は優しく微笑む。


本当に‥‥。



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