アイの愛
処置が終わり分娩台に横になっていると

彼が看護婦さんにつれられてきた

手には産まれたばっかりの赤ちゃんを抱っこして撮ってもらった写真を握っていた

その写真を私に見せながら彼は
涙を流した…

涙を流し笑った…

私も涙がでてきた…

しばらく彼と話していたら看護婦さんがきた

「二人とも
いい顔してる」

私と彼は顔を見合わせ笑った

離れたくなかったが
彼は帰らなければならなかった

その日私は眠れなかった

彼の買ってきたご飯を食べた

早くこの手に赤ちゃんを抱きたかった

眠れぬまま夜は明けた
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