アイの愛
中絶
次の日お母さんと
病院に行くことになった

私の住んでいる所は
田舎で知り合いに会うこともあった

お姉ちゃんの友達が
そこの病院で働いていてこっちに気付いた

何も知らない友達は
「もしかして」と
笑顔で話しかけてきた

お母さんは
「いや、生理不順でさ」と
私を指差して言った

本当に不順だった私は
苦笑いで答えた

私の診察の順番がきた

「おろす」と言った お母さんの言葉に
先生は私の方を見て
「それでいいの」と
聞いてきたが私は
何も答えなかった

涙をこらえた…

お母さんは
「相手の方とも話してまだ二人には育てきれないからこれがいいと決めましたから」と
言った

先生は何か言いたげに
私をしばらく見て
手術の日程が決まった
< 4 / 18 >

この作品をシェア

pagetop