今夜、月も星もない海で…

「俺、君がずっと、好きだった」


「先輩…」




「俺ね、ズルイからずっとこの時を仕込んできたの」




ギュッと私を抱きしめる腕に力が入る。




少し息苦しいのは、抱きしめられているからだろうか?

それとも、彼の言葉にドキドキしているからなのか…





どちらも正解で、どちらも少し違う





そうだ、いつもと違う彼に触れているから

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