躁鬱な少女
小鳥
春が近づいてきたある日、学校から帰ってきたら、
家の前の茂みのところに小さな小鳥が横たわっていた。

近寄ってよく見てみると、
眼を閉じて、動いていなかった。


触ってみた。

冷たかった。


私の中の冬の氷がまた少し大きくなった。

なぜだかすごく悲しくなった。

ハンカチを出して、小さい、小さい、体を包んだ。



こんなに小さいのに。。。

こんなにけなげなのに。。。

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