パステルカラーの恋模様 2

啓ちゃん大爆笑。

え、えーと…?


「ど、どったの、啓ちゃん?」

「だっだって、よくあるじゃん、漫画でこーゆーの!ふはっはははっ、そのまんまなんだもん。お父さんも、漫画に出てきそうだし…ふっふ、ふはーはっはっは…ぐるしい!」



そんなにおかしいっすかー!?

啓ちゃんはもはや、笑い過ぎて泣いている。



「小僧貴様~!なめてんのか!!」

「はいっなめてないです!すいませ…ぶっ!はーっ!ひーっはっは…!」

「このやろっ!お、おい美園、こいつどうにかしろ!」

「どうにかしろったって…啓ちゃん!落ち着いてぇ!」


―…


「ふう」


お母さんの入れた紅茶を飲んで、一時休戦。

啓ちゃんも大分落ち着いたみたい。


ていうか、啓ちゃんの天然のせいか、お父さんも少しクールダウンしたように見える。

テーブルにひじをついて、あくびしている。








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