パステルカラーの恋模様 2
啓ちゃんと待ち合わせしている時間に間に合うように、あたしはお風呂を出た。
脱衣所の扇風機がいい感じ。
ついでに体重を量ったら…
「げっ」
とりあえず、見なかった事にしよう…。
着替えてドライヤーで軽く髪を乾かし、女湯を出た。
ああ、いい湯だった。
待ち合わせ場所の売店の前で待ってると、
「美園」
名前を呼ぶ声がした。
「啓ちゃん」
振り返ったら、そこには水に滴るいい男が立っていました。
「美園、待った?」
「うっううん!今出たとこ…」
「ん?どした」
いつもはふわっとしてる啓ちゃんの髪は、濡れてぺったんこになっていた。
それがまた新鮮でこう、きゅんっと…。
ほっぺもいい感じにリンゴみたいにピンク色。
これで浴衣だったら、もう悩殺間違いナシだ。