パステルカラーの恋模様 2


しばらくそのまま、ゴロゴロしてたんだけど

あたしはふと壁にかけられているカレンダーに目がいった。



「あ、ねぇ、啓ちゃん。始業式の週の18日なんだけどさぁ」

「うん?日曜日?」

「違うよ、土曜日だよ」

「あ~…え~?日曜じゃない?」



啓ちゃんは眉間にしわを寄せて、目を細めて壁を見つめた。


「……」


あたしは起き上がって、啓ちゃんから離れて、ピースした。



「啓ちゃん、これ何本?」

「一本」



やっぱり。

あたしは啓ちゃんの肩に手をぽんっと置いた。


「啓ちゃん!!メガネ買いに行こう!」

「へえ?」



啓ちゃんの視力はいつのまにか悪くなっていたようです。








< 83 / 98 >

この作品をシェア

pagetop