ありがと、大好き。
けど結局何も変わらなかった。
再婚相手は分け隔てなく接してくれず、虐待とまではいかなかったが、
あおちゃんやそうくんとは接し方がちがかった。

お母さんも何度か助けてくれたけど、心の壁がそれを拒んで、
ただ作り笑いをして、ごまかした。


学校でも、何となくグループに入れず、一人でふらふらとしているだけだった。
男子からいじめられていて、どこに発散していいかわからず、
作り笑いで大丈夫。


そんな日が続いて、冬休みになりクリスマス。
クリスマスプレゼントは、その頃はやってた、プリキュアのおもちゃ。


「わーい!ありがと!」
と喜んだけど喜んでない。


その日は、早く布団に入った。


そして、夜中になって、自分の体がふわふわ浮いていた。
「ごめんな、迎えに来るのが遅くて。」
お父さんが、そう囁いて、そのあとは何も覚えてなかった。



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