君色Diary

「もう無理だよ、かざみん先生ひどいよ、バスケットゴールに頭ぶつけちゃえばいいんだ…」


「ははっ。たしかに風見先生、身長高いけど、さすがに頭はぶつけないよ」



そう言いながら、クスクスと笑う葉月。

風見先生はバスケ部の顧問。

だから、葉月とはよく話すみたい。

彼女のことも、もとは葉月から聞いた話。



「葉月…またかざみん先生の弱み教えて」


「あはは…また聞いとくよ。とりあえずは課題、頑張ってね」


「うん……」



葉月にポンポンと頭をなでられて。

あたしは渋々うなずいた。