さよならまでの時間
「楽しかった♪翔ちゃん、ありがとう!」
あたしの持つ袋の中には、ああでもない、こうでもないと言いながら作ったオルゴールがふたつ。
ひとつは聡くんの分なんだ・・・
受け取ってくれるといいな・・・
そう思いながらオルゴールの入った袋を持って、ニコニコしていたあたしに翔ちゃんが言った。
「そろそろ札幌に戻ろうか。」
札幌に戻ってホテルにチェックインしたあたし達は、ホテルの近くで夕食を食べ、そして、聡くんの家へと向かった。