素敵に政略結婚♪◆
いつものように
言ってらっしゃいと見送ってから、
私は、
よしっ
と気合を入れた。
リュートさんがダメなら…
ナナさんにきいてみよっ。
「どうぞ。旦那様」
リュートがいつもの様に、
後部座席のドアを開く。
建志は持っていた書類とカバンを投げ捨てるように座席に入れて、
勝手に助手席に手をかける。
「…助手席に、座る。」
パタンと勝手にドアを閉める。
リュートは少し戸惑ったように後ろのドアを閉めてから
運転席に乗り込む。
「では、本日の予定ーーー」
「春乃は?」
「はい?」
「だから、春乃は…なんかあったのか?」
「------」
「おい。リュート?
・・・・って
何笑ってんだよ。」
「っ・・・。いえっ。別にーーー
奥様のことでしたら、
プライベートなことですので、お答えできません。」
リュートはまた
くくくと笑いをこらえながら
冷静に答えた。
「おい。リュートっ。」
建志は拗ねたように、
怒鳴ったが、
リュートは楽しそうに
大笑いするだけだった。
「ははははっ。
旦那様ー。絶対に教えませんっ。はははっ。」