素敵に政略結婚♪◆
***
「…どういったご用件でしょうかーーー」
きゅっと
ブルーのネクタイを締め直し
メガネをくっと上げて、
冷たい視線が
春乃に向けられた。
カッコいいけど
ちょっと無愛想な男に
春乃はちょっとひるんだ。
「あっ
はい。
すいません。」
慌てて
回れ右をして、
入ってきたドアから
また出て行こうとした。
「…申し訳ありません。
話は伺ってますよ、建志君の奥様のーー春乃様。」
男性はゆっくりとした動作で
ドアの取っ手を
ふさぐ。